原価率分析
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売上・在庫に関連する粉飾を見破るための手法として原価率分析と呼ばれる手法があります。
原価率というのは、下記算式で求められる数値です。
原価率=売上原価÷売上高
例えば、売上原価が600、売上高が1,000だとすると、原価率は、600÷1,000=60%と求められます。

さて、原価率というのは、式を見ていただければわかるとおり、売上高に占める売上原価の割合です。
この原価率は、特殊な要因がなければ、基本的には一定となるはずです。
そのため、過去数年間の原価率の推移を見て、極端にぶれていれば、粉飾の可能性がある、ということになります。
売上高の粉飾をする場合に、初歩的な粉飾をしてしまうと、売上高を増やす一方で、売上原価は調整しない、というような場合があります。
そうすると、原価率が減少することになります。
また、売上原価を粉飾するために、在庫の水増しを行うと、こんどは、売上原価は減少する一方で、売上高は減少しないため、こちらも、原価率が減少することになります。
期末在庫の水増しを行うと、原価率が減少する


要は、単純な粉飾をした場合には、たいてい原価率が歪んでしまうのです。
もちろん、実際には、売価や仕入値・製造原価や、売れ筋商品も刻々と変わるため、原価率が変動したら即、粉飾決算と断定できるわけではないですが、特殊な要因がないときに原価率が異常な数値を示した場合には、より詳細な情報収集が必要となるでしょう。